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AI議事録の要約を変える5つのプロンプトテンプレート【2026年版】

2026年5月18日NanoHuman Inc.
AI議事録の要約を変える5つのプロンプトテンプレート【2026年版】

「ChatGPTに議事録を要約させても、そのままでは議事録として使えない」

「テンプレを保存していても、会議のたびにコピペするのが面倒」

「同じ要約フォーマットしか返ってこないので、会議の種類ごとに使い分けられない」

「プロンプトを工夫すれば精度が上がるとは聞くけど、何をどう書けばいいか分からない」

AI(ChatGPT、Gemini、Claudeなど)に会議の音声ファイルを渡して「要約してください」と頼むと、出てくるのは「概要・要点・アクションアイテム」の3点セットで、朝会だろうと商談だろうと、ほぼ同じ形式が返ってきます。

**それは「要約」ではあっても、現場で使える「議事録」にはなっていません。**朝会なら参加者別の進捗、商談ならBANTと次のアクション、採用面接なら評価軸別のスコア。会議タイプごとに必要な構造が抜け落ちているからです。

この差を埋めるのは、AIの性能ではなくプロンプトです。本記事では、5つの会議タイプそれぞれに最適化したプロンプトテンプレートを、ワンクリックでコピーできる形で公開します。テンプレートはどのAIでもそのまま使えます。記事の後半では、テンプレ運用に必ずついてくる「毎回コピペが面倒」という壁の越え方も紹介します。

⚠️ 本記事は、NanoHuman株式会社が2026年5月時点の公開情報やユーザーフィードバックを基に独自にまとめたものです。


「使える議事録」を作る5つのプロンプトテンプレート

#会議タイプ出力のキモこんな人向け
1朝会・進捗会議メンバー別の進捗 / ブロッカー / 今日のフォーカスEM・PM・スクラムマスター
21on1キャリア目標進捗 / 困りごと / 上司のフォロー項目マネージャー全般
3採用面接評価軸別の強み・懸念 / 推奨スコア / 次選考の論点採用担当・面接官
4顧客ヒアリング課題 / 予算 / タイムライン / 意思決定者PdM・CS・営業
5営業商談BANT / 反論と対応 / 次のアクション / 受注確度営業・SDR

各テンプレートは後半で詳しく解説します。


ただの「会議要約」ではなく「議事録」にするには

AIに音声を渡して「要約してください」とだけ頼むと、返ってくるのは概要・要点・アクションアイテムの3点セット。これは会議要約としては成立していますが、現場が必要としている議事録にはなっていません。

要約と議事録は別物です。会議要約は「何が話されたか」を圧縮した読み物。議事録は「次のアクションを動かすための、形を整えて残しておく記録」です。読み手も使い方も違うので、要約をどれだけ磨いても議事録にはなりません。

両者を分けているのは、AIの性能ではなくプロンプトです。何も構造を指定しないプロンプトは会議要約を返し、会議タイプに合った構造を明示したプロンプトは、ちゃんとした議事録を返してくれます。同じAI、同じ音声でも、プロンプト次第でどちらが返るかが決まります。

朝会には朝会の、1on1には1on1の、商談には商談のフォーマットがあります。読み手(EM・マネージャー・営業)が後から参照する情報の並びは会議タイプごとに違い、それぞれに合った「型」をプロンプトで渡せるかが、議事録の質を決めます。

本記事では、上の表で挙げた5つの会議タイプそれぞれについて、コピペでそのまま使えるプロンプトテンプレートを提示します。


議事録に必要なプロンプトの3要素

テンプレートに入る前に、どの会議タイプにも共通するプロンプトの3要素を押さえます。

役割:誰として議事録を作らせるか

「経験豊富なエンジニアリングマネージャーとして」「シニアセールスとして」など、議事録を書く側の役割をAIに指定します。役割が決まると、AIが拾うべき情報の優先順位が変わります。

出力フォーマット:議事録に含める要素

セクション名と各セクションの中身を明示します。「## 決定事項」「## 次回までのアクション(オーナー付き)」のように構造を具体化するほど、出力は安定します。

文脈の渡し方:AIに渡すべき前提情報

会議の目的・参加者の役割・前提となる議題を、会議音声とは別にプロンプト内で渡します。音声だけを渡すと、AIは会話の表面しか拾えません。

この3要素を念頭に、次の5つのテンプレートを見てください。テンプレート内では{{...}}は会議のたびに自分で埋める箇所、{...}はAIが議事録生成時に埋める箇所として使い分けています。


5つの会議タイプ別 議事録テンプレート

本記事では「議事録 = 後から参照できる、構造化された会議の記録」という広い意味で扱います。採用面接や商談のように「評価レポート」「商談レポート」と呼ばれる形式も、目的(後で再利用する構造化された記録)が同じなので議事録に含めます。

朝会・進捗会議の議事録テンプレート

出力の狙い:メンバーごとの進捗・ブロッカー・今日のフォーカスを、数十秒でスキャンできる形にまとめる。長文要約は逆効果です。

あなたは経験豊富なエンジニアリングマネージャーです。
以下の朝会の会議音声から、議事録を作成してください。

【会議の前提】
- 会議の目的: チームの当日の進捗確認とブロッカー解消
- 参加者: {{名前と役割}}

【出力フォーマット】
## 参加者別サマリー
### {メンバー名}
- 昨日: {完了したこと}
- 今日: {取り組むこと}
- ブロッカー: {あれば記載、なければ「なし」}

## 全体のブロッカーと対応
- {ブロッカー}: {誰がフォローするか・期限}

## 今日のチームフォーカス
- {1〜2行で全体方針}

【ルール】
- 各メンバーの記載は3行以内に収める
- ブロッカーは「人」と「期限」を必ず明記する
- 雑談・余談は含めない

ポイント:

  • 「3行以内」「人と期限を明記」など制約を明示すると、AIの冗長な出力を抑えられる
  • 雑談を除外する指示を入れないと、会議の余談まで議事録に混ざる

1on1の議事録テンプレート

出力の狙い:部下のキャリア・困りごと・心理的安全性に関わる情報を拾い、マネージャーの次回までのアクションを抽出する。事実だけの会議とは違って、感情やニュアンスをどう拾うかで議事録の価値が変わります。

あなたは経験豊富なマネージャーで、部下との1on1の議事録を作成します。
事実だけでなく、部下の感情・キャリア志向・困りごとのニュアンスにも注意してください。

【会議の前提】
- 会議の目的: 部下のキャリア支援と困りごとの解消
- 参加者: {{マネージャー名}}・{{部下名}}
- 前回からの継続論点: {{あれば記載}}

【出力フォーマット】
## キャリア目標と進捗
- 現在の目標: {部下が語った目標}
- 進捗状況: {本人の認識}
- マネージャーから見た現在地: {会話から推測される実際の進捗}

## 今回の主要トピック
- {トピック名}: {要約}(重要度: 高/中/低)

## 部下が抱えている困りごと
- {困りごと}: {背景や原因の推測}

## マネージャーの次回までのフォロー項目
- {誰が} {いつまでに} {何をするか}

## 心理的安全性に関するメモ
- {部下が遠慮していそうな話題、後日フォローすべき発言}

【ルール】
- 「事実」と「推測」を分けて書く
- 評価的な言葉(優秀/問題あり)は使わない
- 重要度は部下のキャリアと業務影響を基準に判定する

ポイント:

  • 「事実」と「推測」を分けるよう指示すると、AIの暴走を抑えつつ気づきを抽出できる
  • 評価語を禁止することで、議事録が共有されたときのリスクを下げる

採用面接の議事録テンプレート

出力の狙い:評価軸ごとに候補者の発言を整理し、次選考に渡せる材料を作る。主観と事実が混ざりやすい領域なので、両者を分けて書かせます。

あなたは経験豊富な採用担当者です。
以下の採用面接の会議音声から、評価レポート(議事録)を作成してください。

【会議の前提】
- ポジション: {{役職名}}
- 候補者: {{氏名}}・経歴 {{年数}}年
- 面接フェーズ: {{1次/2次/最終}}
- 評価軸: {{例: 技術力 / カルチャーフィット / リーダーシップ / 学習意欲}}

【出力フォーマット】
## 候補者プロファイル
- これまでの経験: {要約}
- 強み: {候補者の発言から読み取れる強み}
- 志向性: {何を重視しているか}

## 評価軸別の所見
### {評価軸1}
- 候補者の発言(事実): {引用形式で2〜3例}
- 評価(主観): {強み・懸念の所見}
- スコア(1〜5): {数値} 理由: {1行}

(評価軸ごとに繰り返し)

## 全体推奨
- 総合スコア: {1〜5}
- 推奨アクション: {次選考に進める / 別ポジション検討 / 見送り}
- 理由: {2〜3行}

## 次選考で確認すべき論点
- {論点}: {なぜ確認が必要か}

【ルール】
- 「事実」セクションでは候補者の発言を必ず引用形式で残す
- 「評価(主観)」と「事実」は明確に分ける
- スコアの理由は1行に収める

ポイント:

  • 評価軸別に「発言(事実)」と「評価(主観)」を分けて書かせておくと、後でフェアに議論できる
  • 次選考で確認すべき論点を最後に出させると、次の面接官にそのまま渡せる引き継ぎメモになる

顧客ヒアリングの議事録テンプレート

出力の狙い:課題の深掘り情報を、後で営業・PdMが再利用できる形に整理する。数字(予算・期限など)と、顧客の文脈(誰が・なぜ困っているか)の両方を残させます。

あなたは経験豊富な B2B プロダクトマネージャーです。
以下の顧客ヒアリングの会議音声から、ディスカバリー議事録を作成してください。

【会議の前提】
- 顧客企業: {{社名}}・業種 {{SaaS・製造・金融など}}・規模 {{従業員数 or 売上規模}}
- 参加者: {{顧客側担当者・自社側担当者}}
- ヒアリングの目的: {{例: 新機能の課題仮説検証}}

【出力フォーマット】
## 顧客プロファイル
- 業界・規模・組織構造の特徴
- 意思決定者と現場担当者の関係性

## 顧客が抱えている課題
- {課題1}: {背景・頻度・現在の対応策}
- {課題2}: {同上}
(優先度の高い順に列挙)

## 課題の定量情報
- 影響を受ける人数・頻度: {ヒアリングで得た数値}
- 現在のコスト(時間 or 金額): {あれば記載、なければ「未確認」}

## 検討中の解決策
- 自社プロダクト以外で検討中のもの: {競合・代替案}
- 内製の可能性: {あり/なし/不明}

## 意思決定プロセス
- 意思決定者: {役職と名前}
- 検討タイムライン: {いつまでに導入したいか}
- 予算: {ヒアリングで得た情報。未確認なら明記}

## 次回までのアクション
- 自社: {誰が} {いつまでに} {何を}
- 顧客: {依頼した宿題}

【ルール】
- 数値情報は会議音声に含まれるもののみ転記し、推測しない
- 未確認の項目は「未確認」と明記する
- 競合名は会議音声で言及されたもののみ記載する

ポイント:

  • 「推測しない」を明示することで、AIのハルシネーションを防ぐ
  • 未確認項目を明記させると、次回ヒアリングのアジェンダがそのまま作れる

営業商談の議事録テンプレート

出力の狙い:商談の進捗をBANT(予算・決裁・ニーズ・期限)で整理し、次のアクションと受注確度を更新する。CRMにそのまま貼れる細かさで書かせます。

あなたは経験豊富なエンタープライズセールスです。
以下の商談の会議音声から、商談議事録を作成してください。

【会議の前提】
- 顧客企業: {{社名}}・業種 {{SaaS・製造・金融など}}
- フェーズ: {{初回提案 / 詳細詰め / 最終確認 / クロージング}}
- 参加者: {{顧客側・自社側}}
- これまでの商談履歴: {{前回までの要点を1〜2行}}

【出力フォーマット】
## 商談サマリー
- 今回のゴール: {何を確認しに行ったか}
- 達成状況: {達成 / 一部達成 / 未達成}
- 顧客の温度感: {高 / 中 / 低}(根拠となる発言を1つ引用)

## BANT 更新
- Budget(予算): {内容と確度(確定/見込み/未確認)}
- Authority(決裁): {決裁者と決裁プロセス}
- Need(ニーズ): {核となる課題}
- Timeline(期限): {導入希望時期}

## 顧客からの反論と対応
- 反論: {内容}
- 自社からの返答: {要約}
- 顧客の納得度: {納得 / 持ち帰り / 未解決}

## 次のアクション
- 自社: {誰が} {いつまでに} {何を}
- 顧客: {依頼した宿題}

## 受注確度の更新
- 現在の確度: {%}
- 前回からの変化: {上昇/横ばい/下降}
- 理由: {2〜3行}

## クロージングのリスク
- {懸念事項とその根拠}

【ルール】
- BANT の各項目は「確定/見込み/未確認」を必ず付ける
- 受注確度の数値は前回との比較で更新する
- 競合名は会議音声で言及されたもののみ記載する

ポイント:

  • BANTに確度ラベルを付けると、CRM入力時の判断が機械的にできる
  • 反論への顧客の納得度を残すと、次回商談の入り口で何を再説明すべきか分かる

テンプレ運用の壁:毎回のコピペ作業

ここまで読んで「よし、明日から使おう」と思った方には申し訳ないのですが、テンプレ運用には1つだけ、無視できない壁があります。

毎回コピペするのが面倒という壁です。

毎回の会議で、次の作業が発生します。

  • 会議の録音ファイルを準備
  • メモアプリ等に保存しておいた議事録テンプレを開いてコピー
  • AIに音声ファイルを添付し、テンプレを貼り付ける
  • 出力された議事録をまたコピーして、Notion・Slack・スプレッドシートに貼り付ける

1回あたり5〜10分の作業ですが、週に10本の会議があれば1時間が消えます。しかも会議の種類ごとにテンプレを切り替えるので、「どこにどのテンプレを保存したか」を毎回探すコストも乗ります。

ここで多くの人が「テンプレ運用、結局やめた」となります。結局のところ、プロンプトの質より「続けられるか」のほうが重要です。


テンプレ活用を簡単にするAI議事録ツール

とはいえ、ここで「テンプレ運用は良いけど、結局続かない」で終わらせるのはもったいない。

このコピペ問題を、テンプレを保存できるAI Canvasという機能で解決したのがSuperInternです。本記事で紹介したテンプレートを一度登録しておけば、次回からは会議前に選ぶだけです。

SuperInternのAI Canvasにテンプレートを登録する設定画面

SuperInternの会議中のAI Canvas:登録したテンプレートに沿ってリアルタイムで議事録が埋まっていく

会議中は、登録したテンプレートをもとにAIが会話の内容からリアルタイムで議事録を作成してくれます。

SuperInternのAI Canvas:会議中に議事録テンプレートがリアルタイムで埋まっていく

会議のたびに発生する4ステップが、丸ごと消えます。

実運用に効くポイント:

  • Bot不要: Zoom・Google Meet・Microsoft Teams・対面会議のいずれでも動作する。録音botが参加しないので、IT審査や「録音されています」と告知する気まずさからも解放される
  • 話者分離:「誰が何を言ったか」が自動で識別される。1on1や採用面接で必須の機能
  • 多言語対応:英語と日本語が混じる会議でも、両方を捉えたうえで指定言語の議事録にできる。リアルタイム翻訳の字幕表示にも対応
  • Markdownエクスポート:出来上がった議事録をそのままNotion・Slack・Linearなどに貼れる
  • 会議中のAIチャット:会議中でも、その場で進行中の会話内容についてAIに質問・要約・確認ができる

無料プランがあり、クレジットカード登録なしで始められます(macOSとWindowsのデスクトップアプリを提供)。

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SuperIntern


SuperInternに関するよくある質問

Q1. SuperInternは会議にbotを参加させますか?

いいえ、PCの音声を直接取り込むためbotは参加しません。Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsのオンライン会議だけでなく、対面会議でも同じように動作します。

Q2.出力された議事録は後から編集できますか?

はい、AI Canvas上で編集できます。会議中にリアルタイムで埋まっていく議事録に対し、後からテキストを直接修正したり、AIに追記を依頼したりできます。Markdown形式でのエクスポートにも対応しています。

Q3.日本語以外の会議でも議事録化できますか?

多言語に対応しており、リアルタイム翻訳の字幕表示も可能です。英語と日本語が混在する会議でも、指定した言語で議事録を生成できます。

Q4. 1on1や採用面接で「誰が何を言ったか」は分かりますか?

話者分離機能により、発言者ごとに自動で帰属されます。1on1や採用面接のように発言者の区別が重要な議事録でも、正しい引用が残ります。

Q5.議事録テンプレートは会議のたびに毎回コピペが必要ですか?

いいえ、AI Canvasにインストラクション(プロンプト)として登録しておけば、会議のたびに選ぶだけで自動的にその構造で議事録が埋まります。本記事で紹介した5つのテンプレートも、そのまま登録して使えます。


まとめ:プロンプト設計で要約を議事録に変える

どのAIも、デフォルトで返してくるのは「会議要約」止まりで、そのままでは現場で使える議事録になりません。会議タイプごとに必要な構造(朝会の進捗表、面接の評価軸、商談のBANTなど)が抜け落ちているからです。

この差を埋めるのはプロンプトです。同じAIでも、プロンプト次第で「会議要約」が返るか「議事録」が返るかが決まります。

本記事で紹介した5つのテンプレートをコピペして使うだけで、AIのデフォルト出力よりも会議の用途に合った議事録が手に入ります。

ただし、テンプレ運用には「毎回コピペが面倒」という壁があります。この壁を最初から無くしたいなら、AI Canvasにテンプレを保存できるSuperInternが選択肢になります。

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