アイスブレイクとは?会議・研修で使える30のネタと進め方

会議や研修の最初に、何を話せば参加者が口を開きやすくなるでしょうか。初対面なら短い自己紹介、いつもの定例なら近況を一言ずつ話すなど、集まる人に合わせて始め方を選べます。こうした短いやり取りが、アイスブレイクです。
お題を選ぶときは、面白さよりも答えやすさを考えます。この記事では、会議や研修で使える30のネタと、時間内に無理なく進めるための手順を紹介します。
⚠️ 本記事は、2026年9月時点の公開情報やユーザーフィードバックを基に独自にまとめたものです。
目次
- アイスブレイクとは?
- 時間・人数・目的に合わせた選び方
- 会議・研修で使えるアイスブレイク30選
- 場面別の選び方
- 当日の進め方
- 困ったときの対処法
- オンライン会議での工夫
- 会議の記録に使えるSuperIntern
- よくある質問(FAQ)
アイスブレイクとは?
アイスブレイクは、会議や研修の冒頭に、緊張をほぐすために行う自己紹介や雑談、短いゲームなどのことです。英語の「break the ice」に由来し、張り詰めた雰囲気を氷に見立て、それを壊して話しやすくすることを表しています。
初対面の人が多い会議では、まず名前と最近取り組んでいることを話してもらうと、誰がどんな仕事をしているのかが分かります。意見を出し合う前に短い質問に答えてもらうのも、発言に慣れるきっかけになります。別の仕事から会議へ気持ちを切り替えたいときにも取り入れられます。
毎回行う必要はありません。すでに会話が始まっている定例や、急いで判断したい議題がある会議なら、そのまま本題に入っても構いません。初対面の研修、久しぶりに集まるチームの会議、参加者同士で話し合うワークショップなどで検討するとよいでしょう。
時間・人数・目的に合わせた選び方
まず、何のために行うのかを決めます。名前を覚えてほしいなら自己紹介、仕事の進め方を知りたいなら「私の取扱説明書」、協力して作業する練習なら「ペーパータワー」が候補になります。そこから、使える時間と人数に合うものを選びます。
| 確認すること | 選び方の目安 |
|---|---|
| 使える時間 | 定例会議なら2〜3分程度で終わるお題を選びます。研修で10〜20分使う場合は、活動自体を研修の一部として予定に入れます。 |
| 参加人数 | ペアや3〜6人なら順番に話せます。7人以上なら小グループに分けるか、挙手などで一斉に答える形式を検討します。 |
| 目的 | 名前を覚える、近況を知る、協力して作業するなど、その場でしてほしいことを1つ決めます。 |
会議の冒頭に行う場合は、全体の1割以内を目安にします。60分の会議なら5分前後、30分なら2〜3分程度です。1人30秒でも6人で3分かかるので、説明や交代の時間も見込んでおきます。
会議・研修で使えるアイスブレイク30選
以下の時間は、主に5〜6人のグループで行う場合の目安です。「1人」とある項目は人数分の時間がかかります。準備物の配布やグループへの移動が必要なら、その時間も別に確保してください。始める前に、答えにくいお題はパスできると伝えておきます。
自己紹介系(初対面・キックオフ向け)
- 私の取扱説明書(1人1分):一緒に働く人に知っておいてほしいことを、取扱説明書のように紹介します。「相談はチャットでもらえると助かります」「午前中に集中する仕事をしています」など、連絡の取り方や仕事の進め方を1〜2つ話してもらいます。
- 実は自慢(1人30秒):「実は私、○○なんです」と、得意なことや意外な一面を1つ話します。「卵焼きをきれいに巻けます」など、日常の小さなことでもよいと進行役が例を出します。
- 名前の由来(1人30秒):名前の由来か、呼んでほしい名前を紹介します。由来を知らない人や話したくない人は、呼び方だけで構いません。
- 3つのキーワード自己紹介(1人1分):「営業・散歩・コーヒー」のように、自分を表す言葉を3つ挙げ、それぞれ短く説明します。考える時間を少し取ってから、順番に話してもらいます。
- 他己紹介(ペアで5分+発表):2分ずつ交代で相手に質問し、残りの1分で紹介する内容を確認します。その後、相手の仕事や好きなことを1人30秒程度でグループに紹介します。聞いた話のうち、皆に伝えてよい範囲を確かめておきます。
- 人生グラフ(1人2分+作図):紙に横軸を時間、縦軸を気持ちの浮き沈みとして曲線を描き、印象に残っている出来事を説明します。合宿など、互いの話を聞く時間がある場面に向いています。扱う期間は本人に選んでもらい、つらい経験まで話す必要はないと伝えます。
- 出身地あるある(1人1分):出身地でよく食べるものや、地域ならではの習慣を1つ紹介します。出身地を話したくない場合は、住んだことのある街や好きな場所でも構いません。
- 昨日のハイライト(1人30秒):昨日の出来事から、印象に残ったことを1つ話します。「帰り道で新しい店を見つけました」程度の話でよいと例を添えます。
- マイブーム紹介(1人30秒):最近よくしていることや気に入っているものを1つ紹介します。趣味に限らず、よく作る料理や聴いている音楽などでも構いません。
- 積み木式自己紹介(グループで5分):最初の人は「田中です」、次は「田中さんの隣の佐藤です」、その次は「田中さん、佐藤さんの隣の鈴木です」と、前の人たちの名前を順に加えます。名前が出てこなければ、周りの人が教えて構いません。
質問・雑談系(定例会議・少人数向け)
- Good & New(1人30秒):24時間以内にあった「良かったこと」か「新しい発見」を1つ話します。「いつもより電車がすいていました」など、小さな出来事を進行役から紹介します。
- もしも質問(1人30秒):「1週間休みが取れたら何をしたいですか」など、仮の質問に答えます。進行役がお題を1つ決め、答えと理由を短く話してもらいます。
- 今の気分を天気で表すと(1人15秒):「晴れ」「くもり」など、今の気分に近い天気を答えてもらいます。理由を話すかどうかは本人に任せ、進行役から詳しく尋ねるのは控えます。
- 最近買ってよかったもの(1人30秒):仕事道具や日用品を1つ挙げ、気に入った点を話します。値段を聞いたり、購入額を比べたりせず、使い心地を中心に聞きます。
- 週末の過ごし方(1人30秒):週末にしたことを1つ話します。「家でゆっくりしました」だけでも十分です。月曜の定例などで使いやすく、行き先や一緒にいた人まで尋ねる必要はありません。
- 子どもの頃の夢(1人30秒):子どもの頃になりたかった職業や、やってみたかったことを紹介します。覚えていない人は、当時好きだった遊びなどに置き換えて構いません。
- 無人島に1つ持っていくなら(1人30秒):持っていきたいものを1つ選び、理由を添えて答えます。進行役は答えの実用性を判定せず、自由な発想として受け止めます。
- 最近観てよかった作品(1人30秒):映画、ドラマ、本、動画などから1つ紹介します。作品名と気に入った点を話してもらい、結末には触れないようにします。
- 朝型?夜型?(全員で1分):「朝型」「夜型」「どちらでもない」の順に挙手してもらいます。オンラインなら、チャットへ一斉に答えを書いてもらう方法もあります。進行役がそれぞれの人数を短く紹介します。
- 最近の小さな成功(1人30秒):仕事でうまくいったことを1つ話します。「資料を予定より早く送れました」など、日々の作業でよいと伝えます。成果の大小を評価する場にはしません。
ゲーム系(研修・ワークショップ向け)
- ウソ・ホント(1人2分):自分について本当の話を2つ、ウソを1つ用意して、順不同で話します。他の人がどれがウソかを選んだら、本人が答えを明かします。
- 共通点探し(ペアかグループで5分):好きな食べ物や普段の習慣などを質問し合い、全員に当てはまることを書き出します。複数グループで行う場合は、時間内に見つけた数を比べ、最後に各組から1つずつ紹介してもらいます。
- バースデーライン(全員で5分):声を出さず、指や身ぶりで誕生日の月日を伝え合い、1月から12月の順に並びます。並び終わったら月日を順に言って確認します。生まれた年は使いません。
- 後出しじゃんけん(全員で3分):進行役が「私に負ける手を出してください」と伝えてから、グー・チョキ・パーのどれかを出します。参加者はそれを見てから手を出します。数回試したら「勝つ手」「同じ手」に指示を変えます。
- 質問じゃんけん(ペアで5分):じゃんけんで勝った人が「好きな食べ物は何ですか」などの質問を1つし、相手が短く答えます。答え終わったら再びじゃんけんをします。質問が偏る場合は、途中で聞き手を交代します。
- 絵しりとり(グループで5〜10分):紙か共有ホワイトボードに、1人ずつ絵を描いてしりとりをつなぎます。途中で答えを口にせず、最後に最初の絵から何を描いたのか確認します。1人の描く時間を30秒などに区切っておきます。
- NGワードゲーム(グループで10分):進行役が「昨日」「コーヒー」などのNGワードを1人につき1つ決め、カードに書きます。カードは本人には見えず、周りには見える向きで置き、互いに相手のNGワードを言わせるように会話します。言ったらカードを表にし、残りの時間は聞き役になる、といったルールを先に決めておきます。
- ジェスチャーゲーム(グループで10分):進行役が動物やスポーツなどのお題を用意します。1人がお題を見て、声を出さずに身ぶりで伝え、他の人が当てます。1問1分程度で交代します。オンラインでは、手や上半身がカメラに映るお題を選びます。
- ペーパータワー(グループで15分):例えば各組にA4用紙を20枚ずつ配り、紙だけで自立するタワーを作って高さを競います。テープは使わず、紙を折ったりちぎったりするのは自由、と条件をそろえます。説明2分、制作10分、計測と振り返り3分などに分け、最後に手を離した状態で高さを測ります。
- マシュマロチャレンジ(グループで20分):乾麺パスタでタワーを作り、一番上にマシュマロを載せて自立した高さを競います。材料は、例えば各組に乾麺パスタ20本、マシュマロ1個、テープとひもを各1mずつ用意します。マシュマロは切らずに使い、終了時に手を離して立っているものを測る、と説明します。20分で行うなら説明2分、制作15分、計測と振り返り3分などに配分します。
場面別の選び方
短い定例会議と、半日かける研修では、使える時間が違います。次の表を目安に、人数や準備の手間も考えて選んでください。
| 場面 | お題の例 | 時間の目安 | 進行上の注意 |
|---|---|---|---|
| 定例会議 | Good & New、今の気分を天気で表すと、最近の小さな成功 | 2〜3分 | 1人の持ち時間を短くし、全員の回答を聞いたら本題に入ります。 |
| キックオフ・初対面の会議 | 私の取扱説明書、実は自慢、3つのキーワード自己紹介 | 5〜10分 | 名前と仕事のことを知る時間を取ります。 |
| 研修・ワークショップ | 他己紹介、共通点探し、マシュマロチャレンジ | 10〜20分 | 聞く練習や共同作業など、研修で扱う内容に合わせます。 |
| オンライン会議 | 朝型?夜型?、Good & New | 3〜5分 | チャットや挙手での参加方法を先に説明します。 |
| 商談・営業 | 相手の近況や業界の話題 | 2〜3分 | 相手の返答や予定に合わせ、長引かせずに本題へ進みます。 |
| 面接 | 来社へのお礼や短い雑談 | 1〜2分 | 答えを評価するような聞き方は避けます。 |
商談なら「先日発表されていた新サービスについて、少し伺ってもよいですか」、面接なら「今日はお越しいただきありがとうございます」など、その場に合う会話から始めます。相手がすぐ本題に入りたそうなら、雑談を続ける必要はありません。
個別の面談については1on1ミーティングの進め方、会議全体の進行についてはファシリテーションのガイドでも紹介しています。
当日の進め方
1. 何をするか、どのくらいかかるかを伝える
「初めての方もいるので、最初に名前と最近取り組んでいることをお願いします。全体で5分ほどです」のように説明します。「答えにくければパスして構いません」と、ここで添えておきます。
2. 進行役が見本を見せる
まず自分が、予定している持ち時間で答えます。1人30秒なら、名前を伝えた後に短い話を1つ添えるくらいで十分です。話す長さや内容が分かるよう、特別なエピソードを用意しすぎないほうがよいでしょう。
3. 順番を決めて進める
対面なら「こちらから時計回りで、1人30秒ずつお願いします」と伝えます。オンラインでは画面の並び順が人によって違うことがあるため、進行役が次の人の名前を呼びます。大人数なら小グループに分け、各組でも順番を決めてもらいます。
4. 時間になったら本題に入る
「皆さん、ありがとうございます。それでは最初の議題に移ります」と区切ります。話題が議題に関係していれば触れてもよいですが、無理に共通点を探してつなぐ必要はありません。
困ったときの対処法
反応が薄いときは、すぐに別のゲームを足さず、答える時間を少し待ちます。お題が分かりにくそうなら、「最近食べておいしかったものでも構いません」と範囲を具体的にします。短い返答で終わっても、笑いや長い話を求めずに次へ進めます。
話が長くなったときは、「続きは休憩中にぜひ伺いたいです。次の方をお願いします」と区切ります。終了時刻が来たら、予定どおり本題へ移ります。人数に対して時間が足りなかった場合は、次回から持ち時間や形式を調整します。
答えにくい話題が出たときは、詳しく聞かずに受け止めます。家族構成、恋愛、年齢、休日に誰と何をしたかなどは、本人が話す範囲にとどめます。お題を変えるかパスするかは、参加者が選べるようにします。
昔からいるメンバーだけの話になったときは、進行役が必要な背景を短く補足して、他の人も答えられる質問へ戻します。新しいメンバーに、知らない話に合わせて反応することを求めないようにします。
オンライン会議での工夫
声で順番に答えるほか、チャットやリアクションも使えます。「今の気分を天気の絵文字で送ってください」とお題を出し、入力する時間を取ってから、集まった回答を短く紹介します。挙手を使う二択なら、大人数でも1人ずつ話す時間を取らずに実施できます。
7人以上で互いの話を聞きたいときは、ブレイクアウトルームで2〜4人に分ける方法があります。移動前にお題と持ち時間をチャットへ書き、各部屋で2〜3分話してもらいます。部屋への移動と全体会議への復帰にかかる時間も予定に含めます。
絵しりとりには共有ホワイトボードが使えます。共通点探しなら、見つけたことを書き込む場所を先に用意しておきます。初めて使うツールの場合は、操作説明に時間がかかるので、短い会議ではチャットだけで済むお題を選ぶのもよいでしょう。
複数の言語を使うチームでは、お題を口頭だけでなく文字でも示し、考える時間を取ります。地域特有の言い回しや早口の応酬は避けます。翻訳字幕を使う場合も、参加者が必要な言語で読めるかを確認してから始めます。
会議の記録に使えるSuperIntern
会議中のメモを補助するツールに、SuperInternがあります。Mac・Windows対応のデスクトップアプリで、PCで取得した音声から話者を自動識別し、文字起こしとライブノートを作成します。会議にボットを参加させず、Zoom・Google Meet・Microsoft Teams・Webexでの会議や、マイクで音声を拾う対面の会議に利用できます。

AIキャンバス(AI Canvas)では、ライブノートの形式を言葉で指定できます。例えば「決定事項と次にやることを項目ごとにまとめて」といった使い方ができます。会議後は、記録した内容についてAIチャットで質問できます。

50以上の言語のリアルタイム翻訳に対応し、要約も各自の言語で受け取れます。アイスブレイクのネタを提案するためのツールではありませんが、会議の記録や翻訳を補助したい場合に検討できます。無料プランもあります。
よくある質問(FAQ)
アイスブレイクとはどういう意味ですか?
会議や研修の初めに行う、緊張をほぐすための短いやり取りです。自己紹介や近況についての雑談、簡単なゲームなどが含まれます。
アイスブレイクは何分くらいが適切ですか?
30分の会議なら2〜3分、60分なら5分前後が目安です。研修では10〜20分かけることもありますが、説明や移動も含めて時間を確保します。
オンライン会議におすすめのアイスブレイクはありますか?
チャットに一言や絵文字で答えるお題や、挙手で答える二択が取り入れやすいでしょう。少人数ならGood & New、多人数で会話の時間を取りたいならブレイクアウトルームでの近況紹介も選べます。
少人数や1on1でもアイスブレイクは必要ですか?
必須ではありません。話し始めるきっかけが欲しいときは、「先週話していた件、その後どうなりましたか」など、前回の会話に触れる質問から始められます。1〜2分話して、相談したいことが出てきたらそのまま聞きます。
アイスブレイクが苦手な人がいる場合はどうすればよいですか?
パスできると最初に伝え、声で話す以外にチャットや挙手でも参加できる形式を選びます。パスした理由は尋ねず、次の人へ進めます。
商談や面接でもアイスブレイクをしたほうがよいですか?
挨拶に続けて、相手が答えやすい話題を1つ添える程度で構いません。近況への質問や来社へのお礼から始め、相手の様子を見て本題に入ります。雑談を必ず挟もうとする必要はありません。
