議事録の種類と使い分け:決定事項型・経過記録型・逐語録【テンプレート付き・2026年版】

「議事録お願いします」と頼まれて、何をどこまで書けばいいのか迷った経験はありませんか。決まったことと宿題だけを箇条書きにすればいいのか、議論の流れも残すべきなのか、発言を一言一句記録する必要があるのか、判断に迷うポイントは意外と多いものです。ここの認識がずれたまま書き始めると、長すぎて誰にも読まれない議事録になるか、短すぎて肝心の経緯が抜けた議事録になるか、どちらかに転びがちです。
この記事では、議事録の種類を整理したうえで、それぞれの書き方と使いどころをまとめます。そのまま使えるテンプレートと記入例、会議ごとの選び方、AIを使って会議中にリアルタイムで議事録を仕上げる方法まで紹介します。
⚠️ 本記事は、2026年8月時点の公開情報やユーザーフィードバックを基に独自にまとめたものです。
目次
- 議事録の種類は大きく4つ
- 4種類の議事録を比較表で整理
- 決定事項型議事録の書き方:構成・テンプレート・記入例
- 経過記録型議事録の書き方:構成・テンプレート・使いどころ
- どの会議にどの種類を使う?判断ガイド
- 議事録作成でよくある失敗
- どの種類の議事録もAIでリアルタイム作成する方法
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
議事録の種類は大きく4つ
議事録は、会話の内容をどこまで文書に残すかで、大きく4つの形式に分かれます。
1. 決定事項型議事録(要点型)は、会議の結論だけを記録する形式です。内容は、決まったこと、担当者と期限つきのタスク、持ち越しになった論点の3点に絞ります。誰が何を発言したかという経緯は書きません。書くのも読むのも速いので、ビジネスの現場ではこの形式が最も広く使われています。
2. 経過記録型議事録は、結論に加えて議論の経過も記録します。どんな選択肢が検討されたか、誰がどの立場を取ったか、どんな反対意見が出て最終的にどう決まったか、といった流れを残します。作成の手間は増えますが、あとから「なぜそう決めたのか」を確認される場面では、この形式でないと役に立ちません。
3. 逐語録(発言録)は、発言を一言一句そのまま文字にした記録です。日常業務で使うことはまれで、裁判や議会、公聴会など、発言の正確な文言そのものが法的な意味を持つ場面で使われます。
4. 簡易メモ(備忘録)は、用件・要点・合意事項を数行で残す記録です。会議後に記憶を頼りに書くことも多く、短い電話や立ち話の確認ならこれで十分です。とはいえ、拘束力のある決定を残す用途には向きません。
このほかに混合型もあります。代表的なのは決定事項を目立たせた経過記録型で、議論は要約しつつ、決定事項とタスクだけは一目で見つかるように分けて書く形式です。取締役会や委員会の議事録は、実務ではこの形で運用されていることが多いです。
4種類の議事録を比較表で整理
| 種類 | 記録する内容 | 分量 | 作成の手間 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| 決定事項型 | 決定事項・タスク・持ち越し論点 | 短い(半ページ程度) | 小さい | チーム定例、プロジェクト会議 |
| 経過記録型 | 議論の要約と結論 | 中〜長 | 大きい | 取締役会、委員会、意見が割れる意思決定 |
| 逐語録 | 発言をそのまますべて | 非常に長い | 非常に大きい | 裁判、議会、公聴会 |
| 簡易メモ | 用件・要点・合意事項 | 数行 | 最小 | 電話、短い打ち合わせ |
選び方の目安は3つです。
- 迷ったら決定事項型にします。 明確な指定がない限り、たいていの会社ではこれが標準です。
- 「なぜ」が問われそうなら経過記録型にします。 その場にいなかった人があとから経緯を確認するかもしれない、決定に異議が出るかもしれない、と少しでも思うなら、判断の根拠を文書に残しておく必要があります。
- 逐語録は法的な必要があるときだけにします。 発言の文言そのものが証拠として意味を持つ場面以外では、手間に見合いません。
決定事項型議事録の書き方:構成・テンプレート・記入例
決定事項型議事録に書くことは、「何が決まったか」「誰がいつまでに何をやるか」「何が持ち越しになったか」の3つだけです。この3点さえ押さえていれば、ほかの要素はすべて任意です。
基本の構成:
- ヘッダー: 会議名、日時、場所またはプラットフォーム、参加者、作成者
- 決定事項: 番号つきで1件1文、採決があれば結果も添える
- タスク: 担当者と期限を明記したリスト
- 持ち越し論点: 何を先送りし、いつ再度取り上げるか
コピーして使えるテンプレート:
# 議事録(決定事項型):[会議名] – [日付]
参加者:[氏名]
作成:[氏名]
## 決定事項
1. [決定内容を1文で。必要なら採決結果]
2. [決定内容]
## タスク
- [ ] [担当者] – [タスク] – [期限]
- [ ] [担当者] – [タスク] – [期限]
## 持ち越し論点
- [論点] – [日付]に再協議
記入例:
# 議事録(決定事項型):マーケ週次定例 – 2026-08-26
参加者:佐藤、田中、鈴木、山本
作成:鈴木
## 決定事項
1. 料金ページのリニューアルを9月15日に公開する(全会一致)。
2. 秋キャンペーンの予算を120万円に増額する。
## タスク
- [ ] 田中 – 料金ページの最終原稿を提出 – 9月5日
- [ ] 佐藤 – キャンペーン概要を代理店へ送付 – 8月29日
## 持ち越し論点
- ウェビナーツールの選定 – 9月2日に再協議
文体は現在形の短い客観的な文にそろえ、発言の引用や評価は入れません。目安として、2分で読み切れる長さに収まっていれば決定事項型としては十分です。
経過記録型議事録の書き方:構成・テンプレート・使いどころ
経過記録型議事録では、結論に至るまでの道筋を文書に残します。誰がどの立場を取ったか、どんな論拠と反論が出たか、採決はどう進んだかといった経過を要約しながら、中立の立場で記録していきます。
主な使いどころは、取締役会や各種委員会、社団・組合の総会、労使協議、そして複数の選択肢を比較検討した過程をあとから再現できる必要があるプロジェクトの意思決定です。なお、取締役会や株主総会のように、法令や定款で議事録の作成や記載事項が定められている会議もあります。そうした会議では、汎用のテンプレートを使う前に、まず形式要件を確認してください。
コピーして使えるテンプレート:
# 議事録(経過記録型):[会議名] – [日付]
開始/終了:[時刻]
参加者:[氏名]、議長:[氏名]、作成:[氏名]
## 議題1:[テーマ]
背景:[1〜2文]
議論:
- [氏名/役職]が[立場]を支持。根拠:[論拠]
- [氏名/役職]から[懸念]との反論
結論:[決定内容。採決:賛成X、反対Y、棄権Z]
## 議題2:[テーマ]
...
## 会議で発生したタスク
- [ ] [担当者] – [タスク] – [期限]
実務でのコツは3つあります。
- 書き起こさず、要約します。 経過記録型は逐語録ではありません。発言は要旨だけをまとめ、発言者を明記します。
- 中立を保ちます。 議事録は誰が正しかったかを裁く文書ではありません。間接話法で書くと、発言と距離を保ちやすくなります。
- 結論は目立たせます。 経過記録型でも、決定事項とタスクは一目で見つかるようにします。議題ごとに「結論」ブロックを固定で置いておくのが確実です。
経過記録型の最大の弱点は手間です。人が手で担当すると、会議中はメモ取りにかかりきりで議論にほとんど参加できず、終わったあとも清書に同じくらいの時間を取られます。この負担をどう減らすかは、後半のAI活用の章で説明します。
どの会議にどの種類を使う?判断ガイド
| 会議のタイプ | おすすめの形式 | 理由 |
|---|---|---|
| チーム定例、週次ミーティング | 決定事項型 | 大事なのは合意内容で、経緯ではないため |
| プロジェクト会議 | 決定事項型 | タスクと期限が主役のため |
| 複数案から選ぶ意思決定の会議 | 決定事項を目立たせた経過記録型 | 比較検討の過程を再現できる必要があるため |
| 取締役会、委員会、運営会議 | 経過記録型(形式要件を確認) | 法令や定款、規程で定めがあることが多いため |
| 社団・組合の総会 | 定款に従う(通常は決議中心) | 決議の文書化と署名・記名押印が求められる場合があるため |
| 顧客との商談、営業ミーティング | 簡易メモまたは商談サマリー | 網羅性より速さが価値になるため |
| 公聴会、法的に慎重さが必要な会議 | 逐語録 | 発言の文言が証拠価値を持つため |
迷ったときは、次の2つを自問してみてください。1つ目は、その場にいなかった人が、あとから判断の根拠を必要とするかどうかです。イエスなら経過記録型を選びます。2つ目は、特定の発言の文言そのものが法的に問題になりうるかどうかです。イエスなら逐語録にするか、少なくとも全員の同意を取って録音を残しておくべきです。
議事録作成でよくある失敗
- 形式を事前に合意していない。 頼んだ側は半ページの決定事項リストを期待していたのに、出てきたのは5ページの議論記録だった、というすれ違いはよく起きます。会議の前に形式を決めておきましょう。一言確認すれば済む話です。
- 決定事項型なのに議論を物語る。 「続いて部長が〜と述べた」という文は決定事項型には要りません。経緯が重要なら、最初から経過記録型を選ぶべきです。
- 担当者と期限のないタスクを書く。 「サイトを改修する」とだけ書かれた項目は、タスクではなくただの願望です。
- 共有が遅い。 数日たってから届く議事録は、価値をほとんど失っています。当日中の共有を目標にしてください。
- 書記役が議論から消える。 メモ取りに専念する人は、会議に半分しか参加できていません。重要な会議ではそれ自体が損失ですし、いまはツールで避けられる損失でもあります。
- 無断で録音する。 会議を録音したりAIで文字起こししたりするなら、参加者への事前の告知が必要です。個人情報保護の観点では、必要な範囲だけを記録し、記録することを明確に案内し、迷ったら同意を取るのが原則です。
どの種類の議事録もAIでリアルタイム作成する方法
ここまで見てきたとおり、形式の違いを生んでいるのは会議そのものではなく、文書の構造です。構造を先に決めてしまえば、議事録は会話と並行して作れます。実際、AI会議アシスタントが得意なのはまさにこの部分です。
SuperInternは、MacとWindowsに対応したボットなしのデスクトップアプリで、パソコンの音声から直接会話を記録します。会議にボットが参加せず、音はデバイスから取得するため、プラットフォームを選びません。Teams、Zoom、Google Meet、Webexはもちろん、対面の会議室でも同じように使えます。

議事録の種類ごとに見ると、次のように働きます。
- テンプレートどおりの決定事項型議事録。 AI Canvasに希望の形式を一度だけ登録します。たとえば「決定事項、担当者と期限つきのタスク、持ち越し論点だけを記録して」と指定すれば、会議中にリアルタイムノートがその構造を埋めていき、会議が終わった時点で決定事項型議事録ができあがっています。

- 書記いらずの経過記録型議事録。 話者認識つきの文字起こしが、誰が何を話したかを記録します。これをもとに議題ごとの議論を要約できるので、会議中に速記係を置く必要がありません。
- 読み返す代わりに質問できます。 会議後のAIチャットに「B案への反対意見は何だった?」と聞けば、該当する発言箇所を探して答えてくれます。
- 多言語の会議にも対応します。 国際会議では50以上の言語をリアルタイムに翻訳し、要約は自分の作業言語で受け取れます。
- 専門用語の表記が崩れません。 カスタム辞書に製品名や専門用語を登録しておけば、文字起こしと議事録の両方で正しい表記が保たれます。
限界も正直に書いておきます。SuperInternはライブ会議とその後処理に焦点を当てたデスクトップアプリで、証拠能力が求められる正式な逐語録の代わりにはなりません。また、文字起こしの実施を参加者に伝える責任は使う側にあります。無料プランがあるので、まずは次の会議で試してみるのも手です。
よくある質問(FAQ)
決定事項型と経過記録型の違いは何ですか? 決定事項型は、決定事項・タスク・持ち越し論点だけを記録します。経過記録型はそれに加えて、各自の立場や論拠、決定に至った経緯まで残します。ひとことで言えば、決定事項型は「何を」、経過記録型は「何を、なぜ」を記録する形式です。
実務の標準はどの形式ですか? 決定事項型です。速く書けて速く読め、「合意内容を確実に残す」という最も多いニーズを満たします。経過記録型と逐語録は、公式な会議体や法的に慎重さが必要な場面のための特別な形式と考えてください。
議事録はどの時制で書きますか? 「〜することを決定する」のように、現在形で書くのが慣例です。経過記録型では、発言を間接話法で書いて中立性を保つことが多いです。とはいえ、時制の選択そのものより、文書内で統一されていることのほうが重要です。
議事録に署名は必要ですか? 通常のチーム会議では不要です。総会や取締役会のような公式な会議体では、定款や法令が作成者や議長の署名・記名押印を求める場合があります。所属する会議体のルールを確認してください。
議事録はどのくらい早く共有すべきですか? 当日中、遅くとも翌日までです。時間が空くほどタスクは動き出しにくくなり、記憶のずれも大きくなります。会議中に議事録ができあがる運用にしておけば、当日共有は特別なことではなく、ただの標準になります。
会議を勝手に録音・AI文字起こししてもいいですか? 事前の告知なしには避けるべきです。参加者に前もって伝え、必要に応じて同意を取ってください。個人情報保護法をはじめとする各国・各地域の規制が基準になります。招待メールに定型の案内文を入れておくチームも多いです。
記憶を頼りに書くメモはどこまで通用しますか? 電話のあとなどに記憶で書き起こす記録のことです。正式な決議を伴わない軽い確認ならこれで足ります。ただし記憶違いのリスクがあるため、拘束力のある決定には向きません。その場合は会議中に記録してください。
まとめ
議事録の形式は、暗記して覚える知識ではなく、場面に応じて使い分ける道具です。日常業務には決定事項型、経緯が問われる会議には経過記録型、法的な重みがある例外的な場面には逐語録、気軽な確認には簡易メモを使います。あとは、会議の前に形式を合意し、合ったテンプレートを使い、当日中に共有するだけです。この3点を守れば、議事録にまつわる失敗の大半は防げます。
そして、残る負担である「書く作業」そのものは、もう人が抱え込む必要はありません。ボットなしのAIアシスタントが会議中にテンプレートを埋め、必要なら話者ごとの発言まで整理してくれます。参加者は全員、会議本来の目的である議論と意思決定に集中できます。
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