面接の評価メモをAshbyへ。SuperIntern MCPとClaudeの連携ガイド

面接が終わると、すぐに次の予定が始まります。評価メモは後で書こうと思っているうちに記憶が薄れ、夜にまとめて書く頃には、どの候補者がどの発言をしたのかあやふやになっています。面接が続く週は、この記憶頼みの書き起こしが採用チーム全体に重くのしかかります。
SuperIntern MCPとAshbyをClaudeに接続すると、面接の文字起こしから評価メモのドラフトを作成し、Ashbyの候補者ページへの記入を依頼できます。評価軸ごとに候補者の発言を引用として添えられるので、うろ覚えの印象ではなく、実際の発言を根拠にした記録が残ります。
この記事では、接続の手順と、面接直後・面接官の引き継ぎ・週次の確認に使えるプロンプトを紹介します。いずれも、Claudeが提示した内容を確認してから書き込む流れです。
⚠️ 本記事は、2026年9月時点の公開情報やユーザーフィードバックを基に独自にまとめたものです。
目次
- 面接の記録からAshbyにメモを残す流れ
- 連携の仕組み
- セットアップ
- 使い方1:面接直後に評価メモのドラフトを作る
- 使い方2:次の面接官に引き継ぎメモを渡す
- 使い方3:週次でフィードバックの提出漏れを確認する
- 運用のコツと注意点
- 用途に応じた連携先の選び方
- よくある質問
面接の記録からAshbyにメモを残す流れ
これまでは、面接後に記憶と手元のメモを頼りに評価を書き起こし、Ashbyの候補者ページへ入力していたはずです。この連携では、その下書きと入力をClaudeに任せられます。
- Claudeに対象の面接と、評価メモの形式を伝えます。
- ClaudeがSuperInternの文字起こしやAI議事録を読み、評価軸ごとに候補者の発言を引用しながらドラフトを作ります。
- 内容を確認し、必要な修正を伝えて書き込みを承認します。
- ClaudeがAshby MCPを使って、候補者ページにノートを追記します。
参照する面接は、あらかじめSuperInternで記録しておく必要があります。SuperInternは、会議にボットを招待せずに使えるデスクトップ会議アシスタントです。候補者の画面に録画ボットが表示されないため、面接の場の空気を変えずに記録を残せます。オンライン面接だけでなく、対面の面接で作成した文字起こしも利用できます。

連携の仕組み
この連携では、面接データの取得、評価メモの整理、Ashbyへの記入を次のように分担します。
| 担当 | 役割 |
|---|---|
| SuperIntern MCP | 面接の文字起こし・ライブ文字起こし・AI議事録・会議ノートを読み取り専用で提供します |
| Claude | 面接の内容から評価軸ごとの要点と根拠発言を整理し、メモのドラフトを作ります |
| Ashby MCP | Claudeからの操作で、候補者ページへのノート追記や候補者・面接情報の参照を行います |
MCP(Model Context Protocol)は、AIアシスタントと外部ツールを接続するためのオープン標準です。SuperIntern MCPを通じて参照できるのは、接続したユーザーが閲覧権限を持つ会議です。読み取り専用のため、Claudeがこの接続を使って面接の記録を編集・削除することはありません。
Ashby側には、Ashby公式のMCPサーバー(ベータ)を使います。候補者・求人・面接予定・提出済みフィードバックの参照に加えて、候補者ノートの追記などの操作に対応しています。参照・操作できる範囲は、接続した本人がAshby上で持っている権限と同じです。
セットアップ
ClaudeにSuperInternとAshbyをそれぞれ接続します。どちらもログインによる認証を使うため、APIキーの発行は不要です。
1. SuperIntern MCPをClaudeに接続する
Claudeの設定からコネクタを開き、「カスタムコネクタを追加」を選んで、次の接続URLを登録します。
https://mcp.app.super-intern.com/mcp
SuperInternのログイン画面でサインインし、アクセスを許可します。個人ワークスペースではPlusプラン以上、Enterpriseでは管理者による有効化が必要です。詳しい利用条件やClaude Code・Cursorでの設定手順は、MCP設定ガイドをご覧ください。
2. Ashby MCPをClaudeに接続する
Ashby側では、最初に管理者がベータ機能を有効にします。Ashbyの管理画面から「Organization Setup」の「Opt In Features」を開き、MCPサーバーのベータを有効化します。
その後、各ユーザーがClaudeのカスタムコネクタとして次のURLを登録し、Ashbyのアカウントでログインして許可します。
https://mcp.ashbyhq.com/mcp/v1
Claude Codeでは、次のコマンドで登録できます。
claude mcp add --transport http ashby https://mcp.ashbyhq.com/mcp/v1
Ashbyの公式ドキュメントによると、この機能はベータ版で、分析専用の契約を除く各プランで利用できます。
接続後は新しいチャットを開き、次のように依頼して、両方のデータを取得できるか確認します。
直近のSuperInternの会議3件と、Ashbyで今週予定されている面接を教えて
使い方1:面接直後に評価メモのドラフトを作る
まずは、終わったばかりの面接から評価メモのドラフトを作ります。評価軸と引用の形式を指定し、書き込む前に内容を確認できる形で依頼します。
さっき終わった「バックエンドエンジニア候補 二次面接」の文字起こしと
AI議事録を取得して、面接の評価メモのドラフトを作って。
Ashbyに書き込む前に、まず内容を見せて。
- 評価軸は「技術力」「コミュニケーション」「実務経験」「確認が必要な点」の4つ
- 各評価軸に、根拠になった候補者の発言を1つずつ引用で添える
- 合否の結論は書かず、事実と発言の整理にとどめる
私がOKと言ったら、Ashbyの該当候補者のページにノートとして追記して。
以下は、2026年9月の面接を想定した回答例です。画像も説明用のモックです。
二次面接の記録から、評価メモのドラフトを作成しました。
技術力:決済基盤の移行を設計から主導した経験あり。引用:「移行は二段階に分けて、旧システムと並行稼働させながら切り替えました」
コミュニケーション:質問の意図を確認してから答える場面が複数回。引用:「それはスループットとレイテンシのどちらを優先する前提ですか」
実務経験:チームは6人、コードレビューの運用改善を担当。引用:「レビューの待ち時間を計測して、担当の割り当て方を変えました」
確認が必要な点:マネジメント志向はまだ確認できていません。次回の面接で聞いてみることをおすすめします。
この内容で、Ashbyの候補者ページにノートとして追記してよろしいですか?
内容を確認して気になる表現を直し、「追記して」と返せば、Claudeが候補者ページに書き込みます。

正式な面接フィードバック(スコアカード)の提出は、この連携では行いません。ノートのドラフトを土台にしつつ、提出そのものは本人がAshby上で行う運用にすれば、評価の責任の所在をはっきりさせたまま、作業時間だけを減らせます。
使い方2:次の面接官に引き継ぎメモを渡す
面接が複数回に及ぶと、同じ質問を繰り返してしまったり、逆に誰も聞いていない話題が残ったりしがちです。そこで、同じ候補者のこれまでの面接を横断して、次の面接官向けの引き継ぎメモを作ります。
候補者「高橋一郎」さんの一次面接と二次面接の記録をSuperInternから取得して、
明日の最終面接の面接官向けに引き継ぎメモの案を作って。
- 確認済みのトピック:要点を1行ずつ
- まだ誰も確認できていないこと:質問の候補として書く
- 候補者から出た質問と、こちらの回答も残す
まず内容を見せて。OKしたら、Ashbyの候補者ノートに
「最終面接向け引き継ぎ」として追記して。
回答例は次のとおりです。
一次面接と二次面接の記録から、引き継ぎメモの案を作成しました。
確認済み:現職の退職理由(事業縮小に伴うもの)。希望年収のレンジ。決済基盤の移行経験の詳細。
未確認の質問候補:入社可能時期が「調整中」のまま。マネジメント志向の有無。並行して選考中の他社の状況。
候補者からの質問:「入社後最初の3か月で任される範囲」への回答として、オンボーディング計画の概要を説明済みです。
このメモを「最終面接向け引き継ぎ」としてAshbyに追記しますか?

引き継ぎメモが候補者ページに残っていれば、次の面接官は直前の短い時間でも準備を整えられます。候補者の側も、同じ質問に何度も答えずに済みます。
使い方3:週次でフィードバックの提出漏れを確認する
面接が多い週は、フィードバックの提出そのものが遅れがちです。週の終わりに、SuperInternに記録した面接とAshbyの提出状況を突き合わせます。
今週SuperInternに記録した面接を一覧にして、Ashbyの提出済み
フィードバックと突き合わせて。フィードバックがまだ提出されていない
面接だけを見せて。私が担当した分は、文字起こしから評価メモの
ドラフトを作って。他の面接官の分は、面接名と担当者の一覧にまとめて。
自分の未提出分はその場でドラフトができあがり、他の面接官の分はリマインドに使える一覧になります。週の終わりに提出を揃えておけば、週明けの採用会議で催促に時間を取られず、最初から候補者の話に入れます。
運用のコツと注意点
面接の記録は、社内ポリシーと候補者への案内に沿って行う
面接を記録する場合は、録音や記録に関する社内の規程と、候補者への事前の案内に従ってください。記録の目的を伝えたうえで運用することが、候補者との信頼関係にもつながります。
評価の結論はAIに書かせない
プロンプトには「合否の結論は書かない」と明記し、事実と発言の整理までをClaudeに任せます。判断そのものは面接官が行い、正式なフィードバックの提出はAshby上で本人が行う分担にすると、採用プロセスの責任構造を崩さずに済みます。
書き込み前の確認を省略しない
候補者ページへの記入は、採用チーム全員が参照する記録になります。「まず内容を見せて、OKしたら追記して」という二段階を、すべてのプロンプトの定型にしてください。
参照範囲は本人の権限のまま
SuperIntern MCPは本人が閲覧できる会議のみ、Ashby MCPは本人がAshby上で持つ権限の範囲のみを扱います。接続しても、これまで見えなかった候補者情報が見えるようにはなりません。
固有名詞の表記を確認する
候補者名や社名の表記に誤りがあると、記録の検索性が下がります。頻出する用語はSuperInternのカスタム辞書に登録し、ドラフトの段階で表記を確認してください。
用途に応じた連携先の選び方
面接後の作業に応じて、Ashby以外のツールにも連携できます。
- Claude Code + pptxスキル:面接の評価を社内報告用のスライドにまとめる方法は、会議スライド編で紹介しています。
- Google Calendar:次回面接の日程調整を議事録から進めたい場合は、Google Calendar編をご覧ください。
- Notion:面接以外も含めた会議記録のデータベース化は、Notion編で手順を紹介しています。
候補者に関する記録はAshbyに集約し、社内向けの報告や全社の会議記録は別のツールに残すと、参照する相手に合わせた整理ができます。
よくある質問
Q. 無料プランでSuperIntern MCPは使えますか?
A. 個人ワークスペースではPlusプラン以上が必要です。Teamプランのワークスペースでも利用できます。Enterpriseでは、管理者がワークスペース設定で「MCPアクセス」を有効化する必要があります。
Q. SuperInternがAshbyに書き込むのですか?
A. 候補者ページにノートを追記するのは、Ashby MCPを使うClaudeです。SuperIntern MCPは面接の記録を読み取り専用で提供します。
Q. 正式な面接フィードバック(スコアカード)も自動で提出できますか?
A. この連携で行うのは候補者ノートへの追記までです。正式なフィードバックの提出は、ドラフトを参考に本人がAshby上で行ってください。評価の提出者を面接官本人に保つための運用でもあります。
Q. Ashby MCPはどのプランで使えますか?
A. Ashbyの公式ドキュメントによると、ベータ版として分析専用の契約を除く各プランで利用できます。利用前に、管理者がOpt In Featuresで有効化する必要があります。
Q. 候補者の個人情報の扱いが心配です。
A. どちらのMCPも、接続した本人がもともと持っている権限の範囲でのみ動作します。SuperIntern側は閲覧できる会議のみ、Ashby側は本人のAshby権限のみです。あわせて、面接の記録自体を社内の規程と候補者への案内に沿って運用してください。
Q. 面接に録画ボットが入りますか?
A. SuperInternはボットを使わないデスクトップアプリのため、面接の画面に録画ボットが表示されません。候補者の視界に余計な参加者を増やさずに記録できます。
まずは1件の面接で、評価メモのドラフト作成から試してみてください。記憶を頼りに書き起こす時間と、Ashbyへの入力の手間を減らせます。